栃木市議会は、令和5年第3回定例会を開会した。
議案の中でも特に注目されたのは、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した生活者や事業者への支援策だった。
議会では議案第58号の補正予算が承認された。
今回の補正予算は、歳入・歳出共に約86億円の増額を反映させるもので、特に物価高騰に対応する施策が強調された。
大川秀子市長は、生活支援の目的で新規の臨時給付金支給事業を挙げた。
これに対して質疑が行われることなく、議案は賛成を得て可決される運びとなった。
また、副議長辞職に関する案件も上程され、福富善明議員が辞職し、新たに天谷浩明議員が副議長に選任された。
天谷新副議長は、就任挨拶で「市民に分かりやすく、より良い栃木市議会を確立したい」と意欲を見せた。
行政報告では、人口減少などの社会問題に対応するための第2次栃木市総合計画の策定進捗が報告された。
最後に、令和5年度の会期が20日間と決定され、今後の議事運営に向けた体制がしっかりと整えられた。
市の施策と支援が市民生活に与える影響についても引き続き注視される見込みである。