令和3年6月24日、江津市議会の第3回定例会が開催された。議事に上がった主なテーマには、江津市中小企業等持続化応援金の陳情や地域コミュニティ交流センターの設置に関する条例改正案があった。
まず、陳情第2号、江津市中小企業等持続化応援金(第3弾)に関する陳情が議題とされ、鍛治恵巳子議員が報告を行った。陳情内容は市内中小企業への迅速な応援金実施を求めるもので、賛成意見があったものの、建設経済委員会の報告は不採択とされ、結果として賛成少数により陳情は受け入れられなかった。
議案第34号については、地域コミュニティ交流センター設置の条例改正が話し合われ、円滑な運用が確認され、賛成多数にて可決される運びとなった。特に改修工事が行われる旧谷住郷保育所への移転が議論の焦点となり、実業運用に不安を抱える意見も見られた。
続いて、議案第36号、令和3年度江津市一般会計補正予算(第3号)及び議案第37号、国民健康保険事業特別会計補正予算が可決された。ここでは、地方創生交付金による予算補正が資金面で支持され、特にサテライトオフィス整備事業が注目を集めた。
教育長の任命に関する同意第5号も審議された。市長の山下修氏が提案した田中利徳氏の任命については、一部議員から過去の経験を踏まえた回答が求められたが、全議員の賛成を受けて決定された。
さらに、議案38号の令和3年度一般会計補正予算(第4号)では、有福温泉の活性化に関する事業が提案されたが、具体性に欠けるとの批判も上がり、多田伸治議員が反対討論を行った。市内観光の重要性が強調された中、議案は賛成多数で可決。
そして、特別委員会の設置に関する議案も順調に通過し、議会活性化タスクフォースの設置など、今後の議会運営にも継続的関心が寄せられた。
この日の会議を通じて、江津市議会は地域産業の振興と市民生活の向上に向けた施策を引き続き進めることが求められている。