令和5年9月25日、江津市議会にて第3回定例会が開かれ、多くの重要議案が審議された。
中でも、森林環境譲与税の譲与基準見直しを求める陳情第5号が討議され、委員会報告において坂手洋介建設経済委員会委員長は、「森林整備と資源活用を促進するため、森林面積割合を高めることが必要だ」と強調。
意見書は満場一致で採択され、政府に対して積極的な対応が求められることとなった。
そのほか、江津市消防団員に関する条例が改正され、江津市消防団の任免、給与、服務についての規則が見直された。森脇悦朗総務民生委員会委員長は、「団員増加を促すため、報酬増額や広報活動が必要」と述べ、議案は異議なく可決された。
また、江津市家庭的保育事業等の基準改正においては、森川佳英氏が反対意見として「子供たちの安全と専門性が置き去りにされるのではないか」と懸念を示した。一方で、渡辺信明氏が賛成し、インクルーシブ保育の重要性を言及した。最終的に、この議案も可決となった。
一方、地域の経済振興にかかる複数の条例改正においても、建設経済委員会の坂手議員が報告を行い、地方活力向上を目的とした不均一課税について特に可決され、地域経済の活性化が期待される。
加えて、令和5年度の補正予算案も一括で承認され、総額で2億3804万1000円の追加が承認された。新型コロナウイルス対策や住民サービス向上の取り組みが反映されている。
最後に、令和4年度の歳入歳出決算の認定が行われ、河野正行予算決算委員長は、「市民生活の安全・安心を守り、財政の透明性を持った運営を期待したい」と総括した。決算認定は賛成多数で受け入れられた。
本議会は、各種保健事業における対応を含め、地域住民の声を反映した施策を今後ますます強化していくよう、市議会としての役割が求められていることが確認される形となった。