令和2年12月10日に開催された江津市議会第7回定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。
最初に、田中利徳氏による「江津市の人口減少対策」に関する質疑が行われた。江津市は人口減少の影響が深刻であり、これまでの人口推移や今後の施策について熱心に議論された。特に新型コロナウイルスの影響による住民の移住ニーズに対応するため、空き家バンクの活用状況が評価され、今後さらに機能強化が必要と指摘された。地域振興課長の中川哉氏は、最近のデータを基に、Uターン者の受け入れが進んでいると報告し、前年同月比で増加を見せていると伝えた。これに対し、田中氏は、教育環境、特に西部統合小学校の建設の重要性を訴え、その進捗状況を確認した。
教育環境の改善については、教育長の小笠原隆氏がGIGAスクール構想の実施計画を説明した。タブレット端末の整備状況やICT機器が導入される状況において、教育の質向上に期待を寄せられる一方、教員の研修の必要性が強調された。田中議員は特に、従来の授業形態との違いに戸惑う可能性がある点を指摘し、教員のスキル向上の重要性を強調した。
続いて、議会運営に関する日程も取り上げられ、副議長の辞職が報告された後、議員たちによる新副議長選挙が行われた。投票の結果、藤間議員が新たに副議長に選出された。
さらに、石橋孝義議員から江津市の貧困層や高齢者への福祉施策の充実を求める意見があり、多様化する地域福祉の現状についての議論が行われた。