本会議において、令和2年第7回江津市議会定例会が開催された。
主要な議題として、「少人数学級制度の拡充を求める意見書」や「現行少人数学級制度縮小計画の凍結を求める意見書」などの陳情が審議された。
総務民生委員会の田中利徳議員は、陳情第1号を報告し、少人数学級制度の拡充を求める意見書には国の責任を強調。また、県に提出する現行制度の凍結を求める意見書についても、コロナ禍の影響を指摘した。結果として、両陳情は異議なく採択されることが決まった。
さらに、陳情第3号では、日本政府に対する核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書が審議された。反対意見として、政友クラブの田中直文議員は、現状の安全保障に関わる懸念を述べ、一方で賛成意見からは日本の被爆国としての立場が強調された。最終的に賛成多数で採択された。
また、江津市役所の位置変更に関する条例案も審議された。新庁舎移転に関連する議案第66号は、津波対策の懸念から一部議員の反対もあったが、賛成多数で可決された。さらに、保育所の閉所などに関する議案の改正案も多議論を呼んだが、最終的には支持を得て可決された。
補正予算案の中では、新型コロナウイルス感染症対策や豪雨災害に対する施策が含まれており、多くの議員から必要性が支持されながらも、新庁舎に関連する支出への疑問も示された。特に、一般会計補正予算は約216億円となり、他にも医療事業の補正や公共下水道事業などが含まれた。全体として、予算案は賛成多数で可決された。
最終的に、会議録のすべての議題が議了となり、江津市議会の今年度の活動が閉じられた。