令和5年第1回議会定例会が3月8日に開催され、議員たちは多くの重要なテーマについて質疑を行った。中でも、江津市における障がい者手当の周知や有機農業の推進、さらには済生会江津総合病院に関する情報発信の充実が強調された。
特別障害者手当について、森川佳英議員はその周知状況を問うた。福祉課の大石勤課長は、広報やホームページを通じた情報提供に努めているとの説明をし、一定の効果は見られると述べた。しかしながら、さらなる改善策として分かりやすい評価シートの提供を検討する意向を示す一方で、具体的な数値目標の設定には至っていない。
次に、有機農業に関して国沢精一農林水産課長は、市の広報やイベントを通じた周知活動の重要性を説明した。しかし、情報が不十分だとする声に対しては、さらに多様な伝達手段の検討が必要との意見が出た。
更に、済生会江津総合病院については、健康医療対策課の坂越順子課長が病院の情報発信について行政無線での周知が行われていると説明。しかしながら、議員からは市独自での情報提供が不足しているとの指摘があり、病院に関する情報が市民にどのように届いているか、再考が求められている。
質疑の中で、職員の労働条件や会計年度任用職員についても話題になった。平均残業時間やその影響に関して池田章人事課長は、限られた条件の中でも一定の改善策を講じていることを強調。ただ、根本的な改善には至っていない現状の中、職員の意見をふまえたさらなる労働条件の改善が期待される。特に、会計年度任用職員の待遇改善については急務であり、行政の対応が問われている。
最後に、旧庁舎の再利用についても熱心な意見が交わされた。市長は旧庁舎を生かす方法を模索することを表明し、具体的な進展を求めていく意向を持っているが、その具体化には時間を要することが懸念されている。