令和3年第7回江津市議会定例会が開催された。
この会議では、主に複数の議案が審議され、新型コロナウイルス感染症や豪雨災害に対する対策が取り上げられた。市長の山下修氏は挨拶で、市内のワクチン接種状況や大雨災害への対応状況について報告した。
ワクチン接種については、11月末時点で1回目が91.12%と高い接種率を記録している。また、夏の大雨による公共施設の被害に関して、復旧作業が進められていることを強調。市道153か所や河川が被災しており、復旧が急がれている。
特に、江の川治水事業については国や県が協力し、浸水対策を迅速に進める必要性があると述べた。この事業には10年間で250億円の予算が計上されており、市民の安全確保に向けた取り組みが期待されている。
次に、議案第58号から第62号の条例制定案が取り上げられた。特に、江津市まち・ひと・しごと創生基金条例の制定については、企業版ふるさと納税を活用し、地域再生を目的とする内容で、健全な財政運営を目指すものだ。総務課長の佐々木章夫氏は、「寄附金は翌年度の事業に充当し、さらなる地域振興に寄与する」と述べた。
また、有福温泉の設置及び管理に関する条例制定についても、市の議員たちから関心が寄せられた。温泉施設の運営は、市に承継される予定で、観光や地域経済に貢献する意義が強調された。