令和5年9月7日、江津市議会において行われた定例会が開会し、森林環境譲与税の譲与基準見直しに関する陳情や、万葉歌人の柿本人麻呂をテーマにした市民と語る会、子ども議会についての議論が行われた。
今回の議会では、森林環境譲与税についての見直しが議題に上がり、「建設経済委員会に付託した」と藤間議長は説明した。森林環境譲与税は地方の森林の管理を支援するものとして近年重要視されているが、今回の見直しに伴い、より広い地域にその利益が分配されることも含めた議論が期待される。
続いて、11番山根兼三郎議員が万葉について言及し、先月行われた益田市のイベントとの比較を通じて江津市の取り組みの充実を求めた。商工観光課長の森岡和生氏によると、江津市もイベントを計画しているとのことだが、地元有志が整備している内容の多さが際立つ。
また、同議員は一般質問を通じて「市民と語る会」や「子ども議会」につなげる重要性を強調し、住民参加の仕組みを強化することが地域の活性化に繋がることを述べた。教育長の田中利徳氏は、地域の歴史や文化を学ぶ取り組みの充実を目指していると答えた。
さらに、岡和生氏からは地域公共交通の維持についての情報が提供され、市民の声を反映させた施策の必要性が提起された。この中で、江津市地域振興課の河野裕光氏も、特に廃止される有福線についての代替交通手段の確保が喫緊の課題であるとした。
最後に、今後の江津市教育の在り方として西部統合小学校の進捗状況が取り上げられ、現在行われている調査が年内に結果を出す予定であるとの情報があった。西部統合小学校に関しては地域からの要望も多岐にわたるようで、納得できる答えが出てくることが期待されている。