令和2年第4回臨時会が開催された。
本会議では、いくつかの重要な議題が上がり、特に新型コロナウイルス感染症対策や災害復旧に関連する承認案が審議されることとなった。
まず、山下修市長が提出した承認第9号から第11号までの報告に関して、財政課長の溝田ともえ氏が詳細を説明した。これらは7月の大雨の影響を受けた災害復旧に関するもので、具体的には農業集落排水事業特別会計の補正および一般会計の補正予算案が含まれる。
特に承認第9号では、施設の浸水被害により、歳入歳出それぞれ約8,349万5,000円の補正が提案され、最終的に予算総額は3億5,977万4,000円に達するとされている。多田伸治議員には、過去の災害からの教訓が生かされているか尋ねられ、下水道課長補佐の湯淺泰男氏が前回の復旧工事に関する事情を説明した。
続いて承認第10号について議論があり、溝田財政課長が災害復旧のために2億5,496万円の補正が求められ、予算総額は197億6,919万4,000円に引き上げられると述べた。市は、被災者への生活再建支援金に加え、農業や商業へも支援を行う計画だが、多田議員は支援内容の充実を求めた。
そして、最終議題の議案第50号に関して、財政成長に繋がる新型コロナウイルス対応の補正予算案が提案された。この案では、歳入歳出それぞれ13億6,404万7,000円が追加され、予算総額が211億7,604万1,000円に達する。具体的には、光ファイバの整備や児童福祉のための支援金の配分が含まれている。この補正は、国からの補助金を活用した施策であるが、多田議員は直接的な支援の不足を指摘した。
このように、今回の会議では、幅広い議題にわたる意見が出されたが、市民支援の充実を求める声も強くなっている。議会では、これらの意見を反映しつつ今後の施策を検討する必要があると考えられる。