令和2年3月6日に開催された第1回江津市定例会では、様々な議案が審議された。
特に重要な議題として、一般会計及び特別会計の補正予算が取り上げられた。財政課長の溝田ともえ氏が補正予算の提案理由を述べ、「歳出歳入それぞれ約4億8千万円の増額を計上し、予算総額を167億9千万余とする。」と強調した。
国民健康保険事業特別会計の補正予算に関しては、歳入歳出それぞれ1億7千万円の増額となる見込みであり、地方交付税が大きく影響すると説明された。また、後期高齢者医療事業特別会計や公共下水道事業の補正予算についても、保険給付費や維持管理費の調整が図られている。これらの予算案は全体的に市民向けのサービス向上を目指したものである。
併せて、江津市の公共交通網形成計画も議題に上がり、植田好雄市議がその滑らかさや充実度について質疑を行った。市議は、「持続可能な公共交通網形成には地域全体の協力が不可欠」と述べ、市側もその重要性を認識している旨を答弁した。具体的な支援策として、自動運転車両やICT技術の活用が提案され、地域住民に向けた利用促進の啓発が必要とされている。
また、観光振興に関する取り組みも議論された。観光産業の重要性が広く認識され、地域資源を活用した産業振興が期待されている。商工観光課の三木和彦課長は、「観光地の魅力を高めるために、地域の特色を生かした新たな観光ルートを開発する必要がある」と指摘した。
最後に、結婚支援策に関しても言及され、江津市版総合戦略に基づき、結婚相談所「しまこ」を利用した取り組みが進められていることが報告された。登録者数に拡大傾向が見られるとともに、市側も周知徹底を図っているとした。以上の議論を通じて、地域の活性化に向けた具体的な道筋が見えてくることが期待される。