令和3年第6回議会臨時会が11月29日、江津市で開催された。
この臨時会では、議員報酬や市長、職員の給与に関する条例の改正が主要議案として上程された。議案の採決については、議論の後に各議案が審議され、最終的に可決された。
冒頭、議長の永岡静馬が開会を宣言し、会議録署名議員として坂手洋介議員と田中直文議員が選任された。会期は当日限りと決定された。
次に、議案第55号から議案第57号の3件が一括で議題に上がった。総務課長の佐々木章夫が提案理由を説明し、令和3年の人事院勧告に基づいて、議員報酬や市長・職員の期末手当を見直す内容であるとした。
特に議案第57号では、職員給料を0.15月引き下げる内容であり、これに対する質疑も活発に行われた。森川佳英議員は、経済への影響を懸念し、職員が消費者として街の経済にも寄与していることを指摘した。
これに対し、池田章人事課長は、官民の給与調整が目的であるとの見解を示したが、質疑応答を通じて具体的な経済調査が行われていないことが露呈した。
さらに多田伸治議員は、手当の引き下げによる経済市民生活への打撃を強調し、職員士気の低下を懸念した。彼は過去の実績から、勧告に必ずしも従わなくてもよい立場であることを説明した。
討論では、多田議員からの反対意見が続き、職員の生活への影響や経済全体への影響を懸念する声が強まり、最終的に議案第57号は賛成多数で可決された。
この日、議案第55号と第56号も原案通りに可決され、江津市議会の臨時会は終了した。