令和3年9月27日、杉戸町議会は定例会を開き、さまざまな議案について採決が行われました。
今回の議会では、特に「令和3年度杉戸町一般会計補正予算(第6号)」が大きな注目を集めました。古谷松雄町長は、今回の補正が緊急性及び必要性の高い経費の追加を目的としたものであると述べ、歳入については、国庫支出金や繰入金の追加があることを強調しました。具体的には、新型コロナウイルス感染症対応事業や子どもインフルエンザ予防接種助成金の確保などに取り組む旨を明らかにしました。
さらに、議案第71号も採決され、こちらは1億5,847万円を追加し、総額139億3,757万5,000円となることが承認されました。町長は、歳出のうち新型コロナウイルスワクチン接種に係る追加経費が含まれていることを述べました。
議会では、意見書案も上程され、「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないよう求める意見書」と「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書」という二つの意見書が可決されました。特に沖縄に関する意見書案では、遺骨が混入した土砂の扱いについて議員からの強い要望が示され、今後の対応が期待されています。
また、コロナ対策として、杉戸町では低感染リスク型ビジネス支援事業を新たに設けました。この支援事業は、町内の中小事業者が新型コロナウイルス感染を抑制しつつ、事業の継続・発展につながることを目的としています。一定の条件に基づいて経費を補助するもので、対象事業者登録が必要であることが明らかにされました。町としては、柔軟な運用を通じて町内経済を支え、新型コロナウイルスの影響を乗り越えていく意向が伺えます。
これらの議案は、いずれも議会で可決され、今後の実施に向けて具体的な取り組みが進められることが期待されています。