令和6年度の定例会にて、杉戸町は南側水路整備手法検討業務を進める方針を示した。予算は960万8,000円で、整備方法は現状の水路の技術的条件を基に見直される予定である。これにより、地域の水路は観光資源としての可能性も探ることになる。南側水路の長さは約9.5キロメートルで、その内整備済みは約6.1キロメートル。この整備の目指すところには、環境への配慮と流域の魅力向上があるとされている。さらに、町内の観光分野で南側水路を利用するアイデアも検討中で、来年度には具体的な計画が進む見込みだ。
アグリパークゆめすぎとの発信力を高めるための計画についても言及された。農業体験イベントや地元産の有機農産物の販売を通じて、農業振興と食育の推進も目指す方針だ。現状、農業との関わりが薄くなっている地域社会を再生させるには、新規就農者や市民ファームの設立が鍵を握る。
一方、杉戸町ではオーガニックビレッジの宣言やソーラーシェアリングの導入も検討され、環境と経済の調和を図る取り組みに注力している。特に学生に対しては、農業や食育の教育を通じて関心を高めていく。
議会では、質疑応答が活発に行われ、農業への理解を深めるための取組や、地域資源を活躍させるための施策について話し合われた。特に、アグリパークをソーラーシェアリングの拠点として発信する可能性や、地域農業を支援するための新しい提案は議員からも期待されており、今後の動向に注目が集まる。