令和2年9月23日、杉戸町議会において第4回定例会が開催された。議事は午前10時から始まり、多数の重要案件が審議された。
まず、議案第51号の令和元年度杉戸町一般会計歳入歳出決算の認定についての質疑が行われた。反対討論では、日本共産党の石川敏子議員が「保育園の待機児童問題の解決策が不十分」と指摘し、子どもへの投資が必要であると強調した。これに対し、賛成討論ではが仁部前崇議員が「厳しい財政状況の中で、地域創生に向けた施策が行われている」と述べた。
次に、議案第58号から第65号にかけて、各種補正予算案が上程された。特に、議案第64号では杉戸町立中学校生徒用情報機器184台の取得について質疑が行われ、教育環境の向上が期待されていることが強調された。教育次長の赤石二郎氏は「タブレットの導入で学習効果の向上を目指す」と述べた。
また、意見書案も2つ提出され、子どもたちへの教育条件の改善と新型コロナウイルス感染症がもたらす地方財政の悪化についての要望が否決されることなく賛成多数で採択された。特に、意見書案第2号では少人数学級の実施を求める声が上がり、他自治体と連携しながら取り組みを進めていく姿勢が示された。
その後、町長の古谷松雄氏が挨拶を行い、議員に対する感謝の言葉を述べ、円滑な議事進行を期待した。その結果、閉会が宣言され、すべての案件が審議を終えたことが報告された。敬意と感謝を持って、本定例会の成果が今後の町政において活かされることが期待される。