令和3年第5回杉戸町議会定例会が開催され、多くの重要なテーマが取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた保健所と町の関わりに関する議論が中心となる。
原田壽々子議員は、保健所と町の連携の弱点を指摘し、具体的な改善を求めた。彼女は、コロナ禍で実際に町と保健所のコミュニケーションがどのように機能していたのかを詳細に質問した。健康支援課長である池澤恵一氏は、特に自宅療養者への迅速なサポートの重要性を強調した。実際、電話やメールでの連絡を通じて幸手保健所と連絡を取り合い、支援を行ったことを明らかにした。
また、宿泊療養施設についても重要視されている。原田議員は、町が保健所からの情報提供に苦しんでいる現状を指摘した。健康支援課長は、サポートの迅速化を図るために覚書を締結するなどの取り組みを行っていると述べた。これにより、町は自宅療養者の支援に必要な情報を得られるようになっており、次の波に備える体制を強化しているとも述べた。
さらに、西仮グラウンドの再開発についても話題に上った。原田議員は、この地域の活性化が重要であり、特に高野台における再開発計画は町全体に豊かさをもたらすと強調した。また、杉戸町は、地域振興と再生可能エネルギーの促進を結びつけるべきであるとし、様々な意見が寄せられた。
討議の中で、新たに提案されたソーラーシェアリングなどの具体的な手法は、地域農業にも貢献する可能性がある。田原和明農業振興課長は、ソーラーシェアリングについて、今後の導入の可能性とともに、具体的な施策を検討する意向を示した。
教育課題についても議論され、学校再編計画に関する意見交換会が行われた。この中で保護者からの不安の声が多く挙がり、通学路の安全対策など、さらなる検討が必要とされている。教育次長の赤石二郎氏は、保護者の意見を真摯に受け止め、今後の計画に於いて安全な通学環境の確保を強調した。
このように、杉戸町議会では多くの分野における具体的な施策と、それに対する町民の意見が重要視されている。今後も透明性のある議論が続けられることが期待される。