令和6年3月定例会の中で、多くの重要なテーマが議論され、特に介護保険料の上昇が町民に与える影響とその対策について取り上げられた。実際、基準月額保険料は564円の引き上げが見込まれ、これは約12.2%に相当する。突然の大幅引き上げは、多くの住民にとって重い負担となり、可処分所得に大きな影響を与える。
また、この会議では、介護保険の今後の制度についても話し合われ、町長は基金の取り崩しを通じて保険料の引き上げを抑える道を模索していると述べた。具体的には、約1.4億円の取り崩しが必要とのことで、必要な財源確保に向けた町の対応が求められる。ちなみに、杉戸町が独自に提供する介護保険料の減免制度は引き続き実施され、低所得世帯への支援の継続が重要だという意見もあり、これによって一部の住民が恩恵を受けられることが期待されている。
さらには、南側水路の整備についても、住民からの要望が高まっている実情が浮き彫りになった。水質改善や環境汚染問題が議論され、特に冬期の試験通水によって水環境の良好さを保つ必要性が説明された。しかし、様々な障壁が立ちふさがっており、委託業者に頼りきりの運営ではなく、住民の意見をしっかり取り入れるべきとの声があった。
最後に、消防団員の確保についても議論が行われ、消防団員の高齢化や減少を背景に、地域で支え合う意識の強化が重要であると認識されている。地域社会での防災意識の向上には、多様な人々が参加するプロジェクトが必要とされ、恐れずに消防団活動に参加する人々が増えることを期待されることが重要だとされている。このように、各議題において意見の交換が活発に行われ、町の未来を見据えた大切な議論の場となった。