令和4年第3回杉戸町議会定例会が9月29日に開催された。
この会議では、町長からの新型コロナウイルスワクチン接種に係る経費を含む補正予算案が提案され、予算の追加額はそれぞれ3億6,876万円であり、予算総額は143億1,952万7,000円となる見込みであると説明された。
窪田裕之町長は「今回の補正予算は、オミクロン株対応の新しいワクチン接種を行うためのものであり、接種期間も令和5年3月31日まで延長する」と述べた。
また、決算特別委員会からの審査報告も行われ、特に議案第49号に対する討論が活発に行われた。反対の立場から発言した森山哲夫議員は、「旧杉戸小学校跡地活用事業に関して、地域の集会所が不足し、多くの団体が活動を休止している」と指摘した。さらに「公共施設の適切な活用が求められる中で、地域活性化策としての見直しが不可欠である」と訴えた。
賛成討論では、宮田雄一議員が「コロナ禍において、子育て施策や教育支援が適切になされてきた」とし、「更なる政策拡充を期待する」と述べた。
また、今回の議会では新庁舎の整備に関する条例が提案され、審議会の設置が決定された。
これにより、町民の意見を基にした新たな庁舎構想の検討が進められる見込みだ。
議員報酬に関する特例条例も可決され、議員の職責を果たせない場合には報酬を減額することが求められる。この背景には、住民の信頼確保のための措置があるとされている。
窪田町長は会議の締めくくりに、「多くの重要案件について、熱心な審議を賜ったことに感謝いたします」と述べ、今後の施策実行を約束した。