令和4年第2回杉戸町議会定例会では、コミュニティセンター図書室の設置や高齢者のペット飼育支援に関する重要な議題が議論された。
特に図書室の設置については、図書館友の会からの要望が多数寄せられている。具体的には、居心地の良い読書空間や、子育て世代向けのスペースが求められている。住民協働課の川口真也課長は、利用者が気軽に立ち寄れるような設計を検討すると述べた。
また、高齢者のペット飼育支援も話題に上った。環境課の小野寺満課長によると、令和元年度からの相談では、高齢者によるペット飼育が困難になるケースがあり、具体的な解決策として埼玉県動物指導センターを案内しているとのこと。高齢者が安心してペットを飼えるよう、行政として支援を強化する必要がある。具体的には、急な入院や死亡に備えたペットの一時預かりの留意点についても検討する方針が示された。
さらに、コミセン図書室については、図書館法に基づく分館と位置づけ、一体的な運営を図る必要性が強調された。図書館サービス計画においては、住民のニーズに応じた図書の充実が求められ、現行の図書購入費の増額も議論された。また、図書館管理に際し、司書資格を持つ職員の配置や児童書への詳しい知識を持つスタッフの増員も求められている。
議会では、コミセン図書室を図書館法に基づく図書館とすることで、より充実したサービス提供が可能になるとの意見も多かった。今後、担当課は地域住民の声を反映し、利便性の高い空間づくりを進めることが求められている。相談の結果を踏まえ、図書室の設計や運営方法における柔軟性を持つことが強調された。
このように、多岐にわたる課題が浮かび上がった杉戸町議会では、住民の生活支援や図書館サービスの強化に向けた前向きな議論が継続されることが期待されている。