令和5年6月5日の杉戸町議会では、教育や防災、少子化対策に関する重要な議題が議論された。
話題の一つは、新設校の杉戸南中学校へのスクールバス運行についてだ。教育次長の田原和明氏は、運行の決定はまだなされていないとしたが、秋頃には通学方法を決定する方針を示した。各保護者や生徒の意見が必要であり、その意向も確認する方針だ。平川忠良議員は、通学ルートの安全性にも配慮する必要があると強調した。
また、少子化対策についても重要視され、野口俊彦議員が具体的な施策を提案した。子ども政策の強化に向け、結婚支援事業の導入を検討する町の姿勢が伺えた。伊塚武史総合政策課長は、近隣市町との協力を進めていることを述べ、効果的な施策の実施に向けて取り組む考えを示した。
空き家対策も大きなテーマで、髙橋功一危機管理課長は、現在306件の空き家が確認されていることを報告した。改善要望を受けた事例の報告もあり、11件に改善が確認されたことが述べられたが、まだ77件の空き家が未改善の状況にあることが問題視された。平川議員は、特にごみ屋敷と呼ばれる管理不全の物件への対応策を求めた。
最後に、杉戸町の協働型災害訓練についても言及され、多くの住民に参加してもらうための工夫が必要であるとの意見も出た。町長の窪田裕之氏は、災害対策としてこの取り組みが重要であるとの見解を示し、今年度の訓練に向けて支援する意向を強調した。
このように、教育、少子化対策、空き家問題、防災に関する議論は活発に行われ、今後の方向性が示された。議会では、住民の生活に直結する様々な課題に対して、引き続き検討を重ねていく必要があるとの認識が共有された。