令和3年6月に開催された杉戸町議会定例会が終了した。この会議では、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する重要な議案が審議された。
特に注目されたのは、議案第32号である「令和3年度杉戸町一般会計補正予算(第3号)」の提案である。この補正予算は、国庫支出金の追加を含み、予算総額は134億5,205万8,000円となる。古谷松雄町長は、補正の理由として「緊急性及び必要性の高い経費の追加」と述べ、具体的には接種体制の強化に関わる経費が含まれることを強調した。
補正予算には、接種体制確保業務委託料として6,697万円、接種業務委託料として2,755万円が計上される。これにより、各種接種体制や会場運営の充実が図られる見込みである。政策財政課長の横井啓至氏によると、コールセンターの増強も進行し、今後は24回線体制を整え、電話受付の対応を強化する予定である。
さらに、議案第29号「杉戸町国民健康保険条例の一部を改正する条例」や議案第30号「杉戸町介護保険条例の一部を改正する条例」も可決された。これらは、児童の福祉や高齢者の介護に関連し、それぞれの条例の改正理由が説明された。委員長の野口俊彦議員は、教育厚生常任委員会からの審査報告として「全員賛成にて可決した」と述べた。
町長古谷松雄氏の挨拶でも、任期最後の定例会での感謝の意が示された。特に、町民の健康を守るため、新型コロナウイルス感染防止対策に万全を期すことを約束した。議会では、今後も町民のための施策を進めることが確認された。議会後、町長は「これからも町の発展に尽力します」と、話を締めくくった。