令和3年12月14日、杉戸町議会の定例会において、重要な議題が数点審議された。
中でも、議案第82号に関しては、流灯工房の無償譲渡についての議論が活発に行われた。市街地整備推進室長の髙橋宏成氏は、この譲渡が地域の活性化につながるとし、民間事業者の協同による新たな事業展開を期待した。
一方、反対意見も多く寄せられた。石川敏子議員は、「町の公共財産を民間の収益事業に譲渡することは無責任だ」と強く批判した。彼女は、無償譲渡の条件が公共性や公益性を担保するものでないと指摘し、住民の期待に沿わない方針を問題視した。
また、上田聡議員は、無償譲渡の根拠が適切かどうか疑問を呈し、どのように地域のニーズに応えているのかを問い質した。特に、アウトドア用品のレンタルなど民間の利益だけを追求する施設運営が実施されることに対し、危惧を示した。
議論は活発であり、賛成討論と反対討論が交わされたが、結局、議案第82号は原案通り可決された。古谷松雄町長は、この譲渡が持続可能な地域社会の発展に寄与するよう、事業者との連携を強化していく考えを示した。
その他の議案では、議案第79号から第81号までの委員長報告に異議なし。賛成討論なく全員賛成で可決された。特に、公共施設を運営し、住民のためのサービスを向上させることに関する報告がなされた。