令和3年6月7日に行われた杉戸町議会定例会では、町の新型コロナウイルス感染症への対応を中心に様々な問題が議論された。
森山哲夫議員は、新型コロナウイルス「第4波」への対応について詳細な質問を行った。具体的には、感染経路不明者の割合やワクチン接種状況、医療従事者への接種状況などが問われた。「4月1日から5月25日までの期間、町内で新規の陽性者数は20名、感染経路不明者は60%にあたる12名でした」と池澤恵一健康支援課長は述べ、現在の感染状況を報告した。
加えて、ワクチン接種の進捗状況についても質問があり、接種率が約80%に達している高齢者の状況や予約困難な高齢者への対応について別途、評価されていた。池澤課長は、「接種者が増えてきたため、7月には高齢者の接種を完了する見込みです」と答え、町内でのワクチン接種の進展を強調した。
さらに、保育園や幼稚園における定期的な社会的検査の実施についても話題にのぼった。田中秀幸副町長は、現在の感染状況を踏まえた選択肢が検討されていることを明らかにした。ただし、現時点での実施予定はないと付け加えた。
また、東京オリンピック・パラリンピック関連事業についても意見が交わされた。「感染防止対策を徹底した上で、リレー等の実施を行わせていただきたい」と古谷松雄町長が述べ、オリンピック開催に向けての準備状況を説明した。
次に、西仮グラウンドの利活用方針についても議論された。富田貴之財産管理部長は、グラウンドの有効活用策を秋までにまとめ上げるとの方針を示した。
最後に、デジタルチャンネル設立に伴う杉戸町の対応についても言及された。田中副町長は、「デジタル化の進行を早め、地域振興に繋げていく必要がある」と強調した。今後の計画については、詳細な条件整備が行われていると説明が続いた。
こうした取り組みを継続しながら、杉戸町の今後の感染状況に対する知見を得て、町民の健康と安全を守るべく対策が講じられている。