令和元年12月17日、杉戸町の町議会で第5回定例会が開かれ、重要な議案が多数審議された。
議会では、まず総務建設常任委員会及び教育厚生常任委員会の審査報告が行われた。特に注目すべきは、議案第83号及び第84号の水道事業と下水道事業に関する条例の改正である。これについて総務建設常任委員会委員長の伊藤美佐子議員が報告し、質疑が行われた。水道事業については寄附や贈与の状況が問われ、負担付き寄附はなく、一件の損害賠償についても過去に議案が可決されていたことが報告された。
下水道事業においては、老朽化が進む中での適用が求められ、現状及び今後の見通しが問われた。伊藤議員は、耐震化を進める必要性を指摘し、また経営の健全化に向けた施策も報告。議会内で反対討論があったものの、両議案とも賛成多数で可決された。
続いて、各委員会での意見書案の上程が行われ、特に「あおり運転」の厳罰化を求める意見書案が提出された。平川忠良議員は、近年の交通事故の増加に懸念を表明し、早急な法改正を求める強い姿勢を示した。議会では質疑と討論が省略され、全員賛成で可決された。
さらに、高齢者の安全運転支援と移動手段確保を求める意見書や、選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書も同様に提案され、これらも全てが可決された。
他に、議員派遣に関する報告も行われ、町長の古谷松雄氏は閉会挨拶を行った。古谷町長は、議員の熱心な審議に感謝の意を表し、議決の迅速な執行を誓った。今定例会は、重要案件を多く抱え、実りある議論となったと言えそうである。