令和4年杉戸町議会定例会が開催され、教育分野を中心とした多様な議題が取り上げられた。
今回は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う教育現場の現状について、特にコロナ禍による影響が討論の中心となった。福井教育長は、コロナ禍で活動が制限されたことに言及し、「幼少期の情操教育において大切な人との交流が希薄化している」と訴えた。
具体的には、幼稚園においてイベントが縮小され、異年齢交流も減少しているとのこと。教育長は、各園が友達を思いやる教育を継続し、協調性を育む施策を進めていると説明した。また、学びの意欲向上に向けて、児童生徒が主体的に自ら学ぶ環境作りを進めることが重要とし、教育委員会として今後の活動についても意欲を示した。
次に、各学校におけるＩＣＴ教育の推進も重要な議題となった。稲毛学校教育課長は、タブレット端末を用いた授業の効果を強調し、「教員の指導力を向上させ、ICT技術を活用することで教育の質をより一層高める」と述べた。特に、今後のデジタル教科書の導入が生徒の学びにどのような影響を及ぼすのか、継続的にモニタリングを行う必要があるとした。
また、予算についても触れられ、杉戸町の教育予算は周囲の市町と比べ特に異なるわけではなく、教育長は「今後も教育に対する投資は重要であり、町の将来を見据えた予算が必要だ」と強調。さらなる財源確保や調整の必要性が呼びかけられた。
さらに、幼稚園についても議題に上がり、町立幼稚園の存在意義や今後の経営方針についても議論がなされる中で、予算の適正配分が求められた。特に、幼稚園が町立であることから、収支の取り扱いや業務効率化が課題とされ、検討の必要性が指摘された。
最後に、デジタル推進室および危機管理課における新たな調整体制についても議論が展開された。これらの課はそれぞれ専門的な知識を有し、町民の安心安全を守るために十分な努力を続ける必要があるとされ、行政の横断的な協力体制が重要視されました。