令和4年12月1日、杉戸町議会では、いくつかの重要な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、犯罪被害者支援条例の制定についてである。宮田雄一議員は、犯罪被害者やその家族を支援する必要性を強調し、条例制定の進展状況を問うた。このことに対して、後藤和広危機管理課長は、他の自治体での条例制定状況を挙げ、19の市町が既に制定していることを説明した。さらに、杉戸町でも条例の検討が進んでいることを明かし、支援の方法として相談窓口の一本化や関係各課との連携を強化する方針を示した。
次に、町長公約の進捗状況についても議論が交わされた。中核病院誘致の必要性について、窪田裕之町長は期待感を示しながらも、県との連携の重要性を訴えた。議員たちは、町民が求める医療の質を確保するための具体的な手法についても関心を寄せていた。
また、健康支援課より、帯状疱疹ワクチン接種の助成についての提案があり、現在の助成状況や他自治体の施策を踏まえた詳細が求められた。健康支援課長は、今後の国の方針を見守りつつ、住民の健康を守るために何ができるかを考えていることを力説した。
さらに、旧杉小跡地開発事業については、屋外トイレの設置が防犯面での理由から難しいという意見が示された。この点について、町長は新設される複合施設内のトイレ利用を推奨し、衛生面や防犯面での懸念を和らげるための工夫を約束した。しかし、町民の中には、屋外トイレが必要だとの声が多く上がった。
最後に、南側水路の整備問題をめぐっても多くの議論が交わされた。周囲の生活環境への配慮と安全性の確保が求められており、今後の整備計画には地域住民の意見を十分に反映させるべきであるとの声が上がった。