令和元年第3回杉戸町議会定例会が6月19日、開会され、複数の重要議題が討議された。
特に注目されたのは、議案第37号「職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例」だ。これは、職員の残業時間に上限を設けるものとして、多くの議員から意見が寄せられた。反対意見として、議員の森山哲夫氏が「今回の改正において、通常業務の超過勤務時間上限は月45時間と設定されているが、他律的業務については100時間未満と規定され、過労死ラインを超過する恐れがある」と指摘した。これに対し賛成意見が大多数であり、最終的には可決された。
次に、議案第38号「杉戸町森林環境基金条例」が提案され、これも議論を呼び起こした。この議案に対しては、森山哲夫議員が「森林環境譲与税は多くが人口の多い都市部に配分され、森林整備の必要な自治体へ適切な支援がなされていない」と述べ、反対討論を行った。しかし、賛成多数により可決された。
また、議案第36号「令和元年度杉戸町介護保険特別会計補正予算」が提案され、こちらも特に低所得者への配慮が含まれていたことから、注目された。このような動きは、今後の医療制度の維持と社会保障の拡充に関心の高まりを示しているといえます。
さらに特筆すべきは、意見書案第4号、児童虐待防止対策のさらなる強化についての投議で、全会一致で賛成され、国に対する強いメッセージが送られたことです。議員たちは、児童虐待防止に向けた対策の強化を求め、国の実効性のある対策を期待した。
最後に、議請第1号が否決されたことは、議会の一つの動向として注目される。要するに、議員たちは、高齢者の医療負担軽減の必要性を訴え、反対意見についても多様な視点からの議論を展開した。今後も、引き続き町は、各議案の実施に向けて努力していくとのことである。町長の古谷松雄氏も挨拶の中で、議会の協力に感謝の意を表明した。