令和4年第5回杉戸町議会定例会が、11月29日に開催された。
会議の冒頭、議長である須田恒男氏が開会を宣言し、諸般の報告が行われた。特に注目されたのは、上田聡議員が一般質問で提出した図、表の使用に関する申請が許可されたことであった。
続いて、議案第67号では杉戸町議会議員の議員報酬の改正が取り上げられ、質疑や討論は行われないまま、全員賛成で採決、可決されることとなった。議案第68号では、町長及び副町長の給与等に関する改正が議題に上がり、森山哲夫議員から、現在の給与改定が公約である町長給与の削減を反映していないとの指摘があった。町長の窪田裕之氏は人事院勧告に基づいた改正であると述べ、同行の重要性を強調した。
また、議案第69号の職員の給与改正も円滑に可決された。特にこの議案においては、勤勉手当の支給割合の改定に関する質疑が行われ、影響額について具体的な数値が示された。
その後、一般質問が行われ、上田議員が地域公共交通政策の転換や、高齢者の運転免許返納について詳しく質問した。町長は、巡回バスの利便性の向上に向けた調査を進めると回答し、デマンドバスの導入も視野に入れた計画を示唆した。
また、森山議員は町長選公約の達成に向けた進捗状況を問いただし、さらに、物価高騰の影響を受ける町民に対する支援策の充実を求め、町長は現時点では追加的な支援は考えていないと答えた。
この会議を通じて、杉戸町の議会運営は地域の声に耳を傾けつつ、政策実現に向けた討論が重視されることが強調された。特に、町長自身が具体的に課題に取り組んでいる姿勢を示したことで、議会内での信頼関係と、さらなる政策推進が期待されている。