令和3年9月1日、杉戸町議会では新型コロナウイルス対策や教育施策、町の活性化にかかる課題が議論された。特に新型コロナウイルス感染症に関しては、保育園や幼稚園での清掃や消毒の取り組みが強調され、園児や従業員の感染防止が最優先であることが確認された。
子育て支援課長によると、幼稚園や保育園では、登園時や外遊び後に徹底した手洗いを指導し、遊具や教室の消毒は常時実施されている。さらに、消毒液に関しても十分な在庫が確保されており、使用する際にはエタノール含有70%以上の消毒液が用いられている。
学校教育課長は小中学校についても同様に、新型コロナウイルス感染症対策マニュアルに基づき、児童生徒による適切な消毒や手洗いの実施を指導していると述べた。また、各学校での消毒液の使用状況も良好であると報告され、今後も感染防止対策を強化していく方針だという。
次に、杉戸町の中心市街地活性化策についても言及された。市街地整備推進室長は、東武動物公園駅東口通り線周辺の空き店舗や空き家の状況を把握し、地域振興を図るためのリノベーションスクールが実施される予定であることを発表した。このプログラムを通じて、地域の資源を再利用し経済効果を期待している。
古民家の維持管理に関しては、商工観光課長が所有者との意見交換を進めていることを説明。地域資源の重要性を再認識した上で、さらなる活用策を講じる必要があると強調した。
さらに、ケアラー支援に関する質問もあり、町長は県のケアラー支援条例の存在を認識しつつ、町独自の条例制定は現状必要ないと発言した。その上で、今後の起こり得る事案に対しチェックが必要であるとの姿勢を示した。
また、日本工業大学との連携についても、まちづくり構想において学生や教授の意見を取り入れる姿勢を示し、地域の課題解決に向けた取り組みを進めていくと述べた。