令和6年6月18日、杉戸町議会の定例会が開催され、数多くの議案が審議された。特に、重要な議案として、杉戸町税条例の一部改正や杉戸町国民健康保険税条例の一部改正が挙げられる。
議案第32号の杉戸町税条例改正案については、質疑に応じて一切の共有意見はなく、全会一致で承認された。これは町の財政基盤強化につながるもので、町長の窪田裕之氏はその意義を強調した。
次に、議案第33号の国民健康保険税改正案について、上田聡議員が質問を行った。
「5割軽減対象世帯数は703世帯に増加し、軽減額は約94万円が追加される。これにより、低所得者支援を強化することを目的としている。」と冨岡英一町民課長は述べた。この改正案は賛成多数で通過した。
さらに、議案第34号の一般会計補正予算についても議論が展開された。北出惠造議員は、低所得者支援臨時給付金についての詳細を質問し、福祉課長の米山知宏氏は「新たに非課税となる世帯には10万円の給付を行い、18歳以下の児童には5万円の加算を行う」と答えた。
また、議案第35号では、埼玉県後期高齢者医療広域連合規約の変更が提案された。北出議員は反発し、「この変更はプライバシー侵害の危険がある」と反対を表明した。賛成多数で可決されたが、議会内では議論が続いている。
その他にも、議案第36号から41号までの審議が行われ、特に下水道事業会計や国民健康保険特別会計補正予算について多くの質問があり、町民の健康と福祉の向上に向けた重要な内容が多く含まれていた。
最後に、窪田町長は議会に対して「今後も真摯に事業を進める」と挨拶し、会議は閉会した。議員派遣報告では、杉戸町議会懇談会が実施され、参加した29名から多くの意見が寄せられたことが報告された。