杉戸町の令和3年第5回議会は、11月29日に行われ、多くの重要な議題が討議された。
議案第73号では、杉戸町議会議員の報酬に関する条例改正が提案され、質疑は行われなかった。原案は賛成多数で可決された。
議案第74号では、町長及び副町長、教育長の給与等に関する条例の改正が提起された。質疑においては、森山 哲夫議員が改定に伴う影響額を具体的に質問し、総務課長はそれぞれの影響額を説明し、原案は賛成多数で可決された。
続く議案第75号は杉戸町職員の給与に関する条例の改正で、職員の期末手当が引き下げられる内容だった。森山議員はその影響を懸念し、地域経済への影響や、公務員給与の基準について言及した。この議案も原案通り可決された。
一般質問においては、野口 俊彦議員が令和4年度の財政見通しや予算編成について質疑を行った。政策財政課長は、財政状況は厳しいものの、一定の税収が見込まれることを説明。また、地域経済低下への対策が必要と強調した。さらに、今後の財政運営についても言及された。
続いて伊藤 美佐子議員は、住民も参加する祭りなどの伝統文化の継承について語り、地域遺産の重要性と行政の協力を求めた。町長はこの文化財の保存や活用についての認識を示し、繋ぎを深めていく方針を告げた。
最後に、平川 忠良議員が空き家対策に関して具体的な施策を質問した。くらし安全課長は、空き家バンクの運用状況や新たに策定された計画の進捗について説明した。空き家対策は今後も引き続き重要な課題として取り上げられていく。
議会全般を通じて、公共交通や防災に関する課題、地域資源の活用について積極的な意見が交わされ、町の施策における透明性と市民参加の重要性が再認識された。