令和5年第4回杉戸町議会定例会が行われ、いじめ防止及び教育環境向上についての提言が相次ぐ中、町長はその重要性を再認識する緊急性を示した。
この日の質疑の中で、久松祐樹議員は当町のいじめ問題への対応について質問を行った。議員はいじめの件数と解決の進捗状況を確認するとともに、認知件数が減少傾向にあることに懸念を示した。具体的には、小中学生に対して定期的に行われるアンケートと、その結果を基にした教員の接触強化を通じて、いじめ発見の早期化を図る必要があると強調した。こちらに対し、学校教育課の渡邉浩司課長は、今後も各校でのアンケートを基にした取り組みを継続し、特に心の変化を見落とさないよう周知徹底する方針を述べた。
また、杉戸南中学校の開校に向けた通学路についても言及され、整備が急務であるとの声も多かった。議員は通学路の危険性を指摘し、灯りや狭さなど改善案を具体的に提案した。このことに対して、教育総務課の田原和明課長は、通学路に関する要望を受け止め、取り組みを進めていく方針を示した。実際に保護者や地域住民からの意見も考慮し、必要な道路の整備を進める意向が示された。
さらに、学校給食についても会議の中で議論され、給食費の上乗せ補助によってより質の高い、安全で魅力ある給食の提供が求められることが重視された。大橋芳久議員は、物価高にもかかわらず、給食の安定供給が続けられていることを評価しつつ、さらなる補助が必要であると訴えた。これに対し、教育総務課の田原課長は、現行の補助が児童の健康を守るための重要な施策であると述べた。