令和2年9月4日、杉戸町議会第4回定例会が開かれ、複数の重要な議題が取り上げられた。
特に、新型コロナウイルス対策についての議論が注目を集めた。健康支援課長の知久伸二氏は、「杉戸町では8月末時点で感染者数が13人に達しており、今後の感染状況に警戒が必要」と強調した。感染防止策として、町民への周知徹底が求められており、特に手洗いやマスクの着用を呼びかけている。
学校教育に関しても多くの議論があった。丸尾環学校教育課長は、「新型コロナの影響を受け、生徒の清掃活動は制限されていたが、今後は通常の清掃活動へ戻す予定」と述べた。また、教育長の伊藤美由紀氏は、「学校の美化環境を維持するため、今後は職員による清掃を強化していく」と語った。
根用水についても、住民からの要望が多く寄せられており、田原和明農業振興課長は、「定期的な調査を行い、問題解決に努める必要がある」と発言。特に、この地域の浸水問題について認識を示し、改善策を検討する姿勢が強調された。
また、都市計画道路下野久喜線の整備についても議論された。県道区間の整備が令和4年度に予定されている。この道路が完成すれば、地域の利便性が格段に向上するとの見通しが示された。町の利益にも寄与するとの観点から、今後の整備計画を具体化する必要があると町長は言及した。
こうした議論から、杉戸町の今後の発展のためには、地域住民と連携し、感染症対策をはじめとする様々な施策の充実が不可欠であることが改めて確認された。議会では、これらの施策に対して必要な資金の確保や、具体的な進捗状況が求められ、町の未来を見据えた計画的な取り組みの重要性が指摘された。