令和5年9月7日に開催された第4回杉戸町議会定例会では、学校給食の無償化や水路整備、下野久喜線の整備についての重要な議題が取り上げられた。議会では、まず、学校給食費無償化について、江口栄子議員が質問する場面が見受けられた。
杉戸町の教育総務課長によると、9月と10月には学校給食費が無料となるが、11月以降は従来どおりの保護者負担が続く。江口議員は、その間に家計が厳しい状況にある中で、早期の全面無償化を希望する意向を示した。町長は、段階的な無償化を検討しているが、多額の財源が必要であることを認識しており、慎重な判断を行う必要があると述べた。
次に、水路整備の現状と今後の計画にも焦点が当たった。冨澤議員は特定の水路における危険性について具体例を挙げ、その重要性を訴えた。都市施設整備課長は、この水路の整備を優先的に進める必要性を認めつつも、財政的な負担から即時に計画化するのが難しいと説明した。
下野久喜線の整備については、今後の予備設計や関係機関との協議が必要であり、具体的なスケジュールが示された。くぼ田町長は、周辺の交通状況に応じた適切な整備を進めることが重要であるとし、引き続き住民の意見を尊重しつつ進行していきたい意向を表明した。また、自動運転バスの導入検討についても、今後の活用を視野に入れているとした。
結論として、今議会では、学校給食の全額無償化の必要性が繰り返し強調されつつ、地域の安全や交通整備といった視点からもっと前向きな姿勢が求められることが再確認された。各議員の発言からも、町の発展と住民の福祉に向けた更なる取り組みが期待されている。