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杉戸町議会、町長追加議案と空き家問題を議論

杉戸町議会では、町長からの追加議案を含む議題の他、空き家問題、投票時間の繰上げ、ジェンダー平等推進など活発な議論が展開された。
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令和3年第5回杉戸町議会定例会では、町長からの議案提出があり、追加議案が何件か上程された。

特に注目されたのは、議案第82号の「財産の無償譲渡について」と、議案第83号の「令和3年度杉戸町一般会計補正予算(第8号)」である。

古谷松雄町長は、議案第82号で旧杉戸小学校跡地活用事業に関連する流灯工房を民間事業者へ無償譲渡したいとの考えを示し、新たな町のシンボルとして地域活性化を狙うものであると強調した。流灯工房が民間事業者の手で新たな活動の場として生まれ変わることを期待し、補正予算では子育て世帯に向けた経済支援を図る施策が盛り込まれている。

このほか、一般質問では主に空き家問題が取り上げられた。

宮田雄一議員は、空き家の実態について詳しく尋ね、所有者への対応が求められているが、実効性ある解決策が不足しているとの意見が示された。特に、空き家バンクを通じた再利用の促進が必要であるとされ、持続可能な地域づくりのために様々な施策を模索する必要があると強調された。後藤和広くらし安全課長は、改善に向けた取り組みを継続すると述べ、さらなる対応策についても検討していくとの意向を示した。

また、投票率や選挙行動に関する議論も行われた。

仁部前崇議員は今回の衆議院選挙の結果に触れ、特に若年層の投票率の低さに懸念を示す一方、投票時間の繰上げについての提案を行った。選挙管理委員会の張ヶ谷正太郎書記長は、現状の投票時間を維持する考えを表明した。

さらに、議会ではジェンダー平等や女性の管理職登用に関する議論も活発に行われ、石川敏子議員が具体的施策の推進を求めた。古谷町長は、選択的夫婦別姓制度やパートナーシップ制度について前向きな姿勢を見せつつも、国の方針を見守る必要があるとの認識を示した。

閉会前の議題では、旧杉戸小学校跡地の活用や、地域コミュニティの重要性について議論され、関係者間での意見交換が盛んに行われた。今後の議会運営や地域の発展に向けた課題が洗い出され、議員各自が方針を明確にする必要があるとの意見も多く聞かれた。

議会開催日
議会名令和3年第5回杉戸町議会定例会
議事録
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