令和5年12月1日、杉戸町議会第5回定例会が開催され、重要な議題が討議された。特に介護保険やこども医療費、地域資源の活用についての発言が目立った。
令和5年度の介護保険事業計画では、保険料が第9段階で1.1%引き上げられる見通しである。高齢介護課の小松晋子課長は、「この改定には、要介護認定者の大幅な増加が関与している」と述べ、介護保険料の負担が年々重くなっている現状を強調した。また、町民への配慮として、低所得者への支援策を維持する方針であるとした。
次に、こども医療費支給の年齢について、教育長が「令和6年度から通院・入院ともに18歳まで拡大する」と公表した。これは、経済的負担を軽減し、家計に優しい施策として歓迎されている。一方、平川忠良議員は「保険料や手当の見直しが必要」と強く訴えた。
アグリパークゆめすぎとの活用に関しても挙がり、特にガラス温室の有効活用についての期待が寄せられた。大野剛産業振興課主幹は、「新たにカキ小屋の試験運営を行う」との計画を説明し、地域資源がさらに使われる見込みだと述べた。復興施策として、若者向けのイベントが増えており、地域活性化に寄与している状況である。
ここで町長が「杉戸町として今後も集客を図るため、アグリパークの魅力を引き出す努力を続けたい」と述べ、地元資源を活かした振興に意欲を示した。また、公共下水道への接続工事や、周辺施設との連携も重要な課題として挙げられた。
このように、杉戸町議会は、住民サービスの向上を目指す多角的な議論が行われている。特にこども関連や高齢者福祉の施策について、今後の取り組みに期待が寄せられる。議員たちは一丸となって年末の予算編成にも関わり、実行可能な計画が求められている。