令和2年12月8日、杉戸町議会で第6次杉戸町総合振興計画の審議が行われた。出席議員は15名で、町長の古谷松雄氏からも説明があった。その中で重要な議題として、人口減少への対応や、子育て支援策の充実が挙げられた。
初めに、町民からの意見を反映し、持続可能な地域社会の構築が求められている事が強調された。特に、仁部前崇議員からの提案として、「防災・減災、国土強靱化対策の継続・拡充」が必要であり、政府に対する強い要望が表明された。この意見は、自然災害の頻発化に対処する上での必要性から生じている。
続いて、議案の審議では、杉戸町の将来人口推計についても言及があった。政策財政課長は、「人口減少が進行している中で、社会保障の視点からも不安要素が見受けられる。」と述べた。また、将来的な施策効果による人口維持の計画が図られているが、その具体的な内容については難解であるとの意見もあった。
また、子育て支援に関しては、今後の10年間にわたり町が目指すべき方針が示され、新たな施設の整備よりも、既存の保育サービスの充実が求められることが確認された。ここで副町長は、「民間保育所の誘致を進める」としながらも、町としても主体的に取り組む姿勢を保つ必要性を認識しているとの姿勢が示された。
公共交通の問題も議題に上がり、大学生や若年層からの利用促進の声が挙がった。住民協働課長から、「地域内の移動手段を見直し、通勤通学の便を改善していく」との決意が表明された。
以上の議題に対し、議員からは「町の魅力向上が急務であり、今後の計画において明確な成果指標が必要である」との意見が相次いだ。自然とともに共生し、持続可能なまちづくりを実現するためには、町内外の強力な連携が不可欠であると安全な暮らしの実現に向けた共鳴が得られた。