令和4年9月26日に開催された宮代町議会定例会では、補正予算及び意見書に関する重要な議案が審議された。
特に、議案第54号の「令和4年度宮代町一般会計補正予算(第5号)」では、降ひょう被害を受けた農業者への支援が議論された。泉伸一郎議員は、この支援金の金額について質問し、特別災害農作物生産者支援金が1件あたり5万円としていることに対して改善を求めた。
泉議員は、支援金をより多くの農家に配分する方策を検討すべきではないかとの意見を述べ、また、国や県からの追加支援の可能性についても言及した。この問いに対し、産業観光課長の小川英一郎氏は、他の自治体の状況を考慮し、さらに補助金の方針についても議論する必要がある旨を答えている。
また、食料自給率向上の施策を求める意見書第3号が上程され、農業経営者の厳しい現状を背景にした要請が行われた。丸藤栄一議員による提案理由の説明では、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料価格の高騰や気候変動による影響が強調され、農業を基幹産業として位置づけ支援を行うべきとの主張がなされた。
反対討論は行われなかったものの、行政側には今後の具体策が求められている。非常に低い日本の食料自給率を引き上げるためには、政策転換が急務であると、賛成討論を行った議員からも述べられた。
議案全体が採決に付され、どれも原案通り可決される結果となった。議会は、今後も町民の暮らしを支えるための施策を強化していくことが期待されている。