令和6年3月定例会で、町の防災対策や教育環境の向上に向けた諸課題についての議論が行われた。特に注目されたのは、ヤングケアラー支援や通学路の安全対策、学校トイレの洋式化である。
まず、ヤングケアラー支援に対する町の取り組みについて報告された。子育て支援課長によると、実態調査を通じて15名のヤングケアラーが確認され、早急なアプローチが行われている。町内の学校での教育や支援が重要視され、今後は包括的なサポートとともに、地域住民との連携が促進される方針だという。
次に、通学路の安全対策についても議論された。町民生活課長は、通学路における危険箇所を把握するための調査を行っており、25か所からの要望が集まったと述べた。これらの要望のうち、すでに約10件が改善されているが、そのほかの要望に対しても慎重に対応を進める方針である。特に和戸交差点の改良や宮代大橋の歩行者信号設置が注目されている。
さらに、教育環境の改善策として小中学校のトイレ洋式化についても触れられた。教育推進課長は、現在、笠原小学校など数校のトイレを優先的に洋式化し、今後も国の補助金を活用しながら進める意向を示した。しかし、依然として多くのトイレが非洋式で残っているため、引き続き注意が必要とされる。
最後に、町は災害や新型コロナウイルスに対する備えを強化し、適切な対応策を講じることが必要であると強調された。特に、最近の能登半島地震の教訓を活かして、町民の安全と福祉を守るための連携を深め、実効性のある防災策の実現を目指していく。