令和6年第1回宮代町議会定例会が開催された。議題は、会議録署名議員の指名と一般質問が中心である。特に一般質問は、議員からの重要な提案や住民の声を代弁する場であり、その内容が注目される。
この日の会議では、4番の福澤和美議員からの質問が行われた。福澤議員は、学校給食無償化に関し、既に全国の市区町村の約3割が実施していることを述べ、宮代町でもこの施策を進めるべきだと強調した。また、財源の確保が課題として挙げられる中、福澤議員は「段階的な支援からでも検討してほしい」と訴えた。この発言は、地元住民にとっては非常に関心の高いテーマであり、次回以降の政策に期待が寄せられる。
続いて、福澤議員から病児・病後児保育の現状についての質問があり、保育の必要性を訴えた。町の子育て支援課長からは「病児保育の運営は医療機関と連携して行い、体調の急変時には適切な対応を取る」との説明があった。議員はこの支援が保護者にとって重要であることを確認し、今後の充実を願った。
さらには、福澤議員がふるさと納税の現状について触れた。自治体の寄附金が減少している中、町が独自に魅力的な返礼品を用意する必要性をアピールした。企画財政課長は、地域の産品を活用した返礼品の事例を挙げ、住民の意識を向上させるため、さらなる工夫を重ねる所存であると述べた。これに対し、福澤議員は地域の活性化に貢献するため、さらに多くの方に寄附を呼びかけるための取り組みの強化を訴えた。
その後、3番の丸山妙子議員は、選挙管理の現状と意識啓発について問題提起した。特に、選挙における不正行為防止や住民の意識向上に向けた対策を強調した。この議論を受け、町長は選挙管理委員会との連携を強化するとともに、住民への啓発活動の必要性を認識していると回答した。
丸藤栄一議員からは、高齢者の補聴器購入助成や、災害時の備蓄、対応についても取り上げられた。特に、加齢性難聴が進む高齢者の補聴器購入を支援する制度の必要性が強調され、町としてその導入が検討されるべきであるとの意見が寄せられた。これにより、町がより福祉に配慮した施策を強化する契機となるかもしれない。
議会は、住民生活を支える施策や、コミュニティの充実を図るために活発に意見を交わし、今後の方針を模索している。議員からの質疑応答や提案は、現状の課題に対する具体的な解決策を探るための貴重な場となっており、今後の取り組みが期待される。