令和2年3月25日、宮代町議会は第1回定例会を開催した。
本会議では、特に令和2年度一般会計予算などが議題に上がり、重要な検討が行われた。予算案の歳入歳出額は106億2,300万円で、前年度比6.5%の増加となった。
予算特別委員会委員長の西村茂久氏が、予算編成過程での新型コロナウイルスの影響にも言及。町内の各施設視察の中止やリモートでの議論を強いられながらも、29時間以上の質疑を経て厚い議論が交わされた。予算案は賛成多数で可決された。
一方、日本共産党の丸藤栄一議員は、一般会計予算に対し反対意見を述べた。彼は、新型コロナ影響による経済低迷に取り組む重要性を強調しつつ、町民生活に与える影響を考慮する必要があるとした。また、消費税増税の影響も挙げた。
また、議会では国民健康保険特別会計予算、介護保険特別会計予算、後期高齢者医療特別会計予算も討議された。山下秋夫議員は、高齢者医療制度の改悪に対して反対した。日々の生活にかかる圧迫を感じている高齢者の声を代表し、過去の制度に回帰するよう求めた。
加齢性難聴者に対する公的助成制度の創設を求める意見書も可決され、議員たちはこの問題の重要性を再認識した。特に補聴器購入にかかる経済的な負担については、多くの議員が共感を示した。生活の質向上を図るべきとの意見も多く挙がり、町の議会運営が町民の生活向上を目指すものであるべきとの認識が深まった。
この定例会は、町民の声を受けた形で多面的な視点から予算案が審議され、可決された。新井康之町長は閉会挨拶で、議員からの意見を今後の町政運営に生かす意向を示した。新型コロナウイルスの影響で厳しい時期ではあるが、町民生活を守るためのあらゆる努力が求められる。