令和4年第3回宮代町議会定例会では、議員の一般質問が行われ、学校給食や地域支援など重要なテーマが取り上げられた。
学校給食に関して泉伸一郎議員は、物価高騰と新型コロナウイルスの影響を踏まえ、食材調達の現状について質疑した。教育推進課長の大場崇明氏は、「コロナ禍でお米は2%の値下がりが見られる一方、パンや麺は4%の値上がりが確認されている。地域の地場産物を積極的に取り入れ、高い品質を維持した給食を実施している」と報告した。
特に、学校給食の質を保ちながら、地場産物の使用比率を43.1%まで引き上げたことが評価され、地場産物のさらなる活用の可能性についても言及があった。
また、金子正志議員は、合併及び地域間の連携についての意見を述べた。特に、杉戸町との協力による小中学校の適正配置について強調し、群を超えた連携の重要性を訴えた。新井康之町長は、「合併の必要性を完全に否定するものではないが、現状の町政運営を通じて町民に寄り添うことを優先している」と述べた。
また、丸山妙子議員は、新型コロナウイルスに伴う学校のマスク着用や教育現場の判断基準について質問し、熱中症リスクに配慮した具体的な指導方針を求めた。教育長の中村敏明氏は、教育現場での多様な状況に応じた指導の重要性を強調した。さらに、庁舎前に循環バスの停留所設置を求める意見もあり、利便性向上への要望が寄せられた。
最後に、広報紙の全戸配布に関しても議論が行われ、自治会に加入していない世帯への情報提供の重要性が訴えられた。総務課長の福田拓也氏は、「個別郵送の実施は難しいが、各公共施設を活用した配架を行う」と答えた。
議会は、これらの課題を受けて今後の施策に反映させることを確認し、閉会した。