令和2年度の議会において、新型コロナウイルスに対する町の対応が重要な議題として取り上げられた。特に、児童生徒を含む町民の健康、安全を如何に確保するかが焦点となっている。
小中学校では新型コロナウイルスの影響を受けて、運動会や修学旅行の開催及びそれに伴う参観券の配布が議論され、教育委員会は感染状況を見ながらその方針を決定している。修学旅行に関して、児童生徒や保護者からの熱い要望も多いが、事業費の増加や宿泊施設の確保、緊急事態の影響により実施が難しい場合もあるとされる。
さらに、GIGAスクール構想の一環として、タブレット端末が配置されることになっているが、その活用方法についても検討が必要だ。特に、家庭でのインターネット環境が整っていない世帯への支援が求められており、教育長はフォローアップを継続していく意向を示した。また、学校側では生徒の不安を解消するためのアンケートの必要性が指摘されたが、教育委員会は日常の観察や面談を通じたアプローチを重視し、その実施を検討していくという立場を強調した。
次に、プレミアム付商品券の発行が予定されており、過去の実績から町の商工業者に一定の経済効果が期待されている。発行スケジュールについては、申込みが9月20日から始まり、購入者には点数制限が設けられ抽選での配布が行われる。
笠原地区での浸水対策工事については、今後の台風シーズンに向けた準備が進められており、台風接近前に必ず完了させられるよう、該当部の工事が早急に行われることを確認した。
循環バスの利用促進、有効活用の提案として、フリー乗降制の導入が急務だとされ、必要性が非常に高まっているという意見があった。町民の声を反映し、交通機関の利便性を向上させる必要性が再確認された。
最後に、保存の必要性が認められる東小学校の木造校舎について、文化財の指定を検討することが必要であり、地域の誇りとして、皆に愛され続ける場所であることが強調された。
このように、コロナの影響が続く中で、町としての方針を続けて進めながら、各種施策の実施について踏み切る必要があった。