令和3年第3回宮代町議会定例会は、6月4日午前10時に開議され、14名の議員が出席した。主要議題には、一般質問及び宮代町手数料条例の一部改正があった。この議会では、合川泰治議員が公設宮代福祉医療センター六花の今後に関して具体的な質問を行った。特に、発熱外来やPCR検査の実施がなぜできなかったのか、その理由について立ち入った質問を繰り返した。健康介護課長の井上正己氏は、六花が介護老人保健施設を含むため、新型コロナウイルスの影響で新たな感染者が発生するリスクを恐れ、発熱者の診療や検査には及べなかったと説明した。合川議員は、六花が地域医療の拠点としてそれなりの存在意義を持つことを認識しつつ、今後の運営にはさらなる工夫が必要であると強調した。
続いて、議会では一般質問が続き、特に教育長の中村敏明氏が、道徳教育の重要性や少人数学級の効果についての質問に応じた。西村茂久議員は、道徳教育に関する社会の変化や、その重要性について問いかけた。教育長は、現行の道徳教育が、子供たちに様々な価値観を理解させることに焦点を当てていると答えた。また、少人数学級については、個々の生徒に対する配慮がよりしやすくなるとしつつ、高学年での教育目標についても考慮されなければならないという意見が出た。
さらに、いじめや不登校が増加している現状についても議論が交わされた。教育長は、いじめについては、調査方法が変わったことが影響しており、実体験に基づく情報収集と早期対応の重要性を強調した。特に、地域と学校が協力して解決策を講じることが求められるという姿勢を示した。最後に、町が直面する教育と財政の課題について多くの意見が出され、これからの施策についての導入が期待された。