令和4年9月25日、宮代町議会において、令和3年度の一般会計歳入歳出決算に関する議案や各種報告が行われた。新井康之町長は挨拶の中で、年度中の行政の取組みや経済状況を振り返り、今後の方向性を示した。
町長による行政報告では、財政健全化の重要性が強調され、令和3年度の決算が報告された。特に歳入面では、一般会計640万3,000円の収入があった中で、民生費や衛生費が多くを占め、支出にも反映されている。
新井康之町長は、 "昨年度に比べ歳出が約1億2,590万円増加した。コロナ感染症対策費や高齢者福祉の充実に向けた支出が影響している" と述べた。これに対し、歳入は一部減少したが、国庫支出金などの支援により、十分な資金を確保できたと強調した。
次に、議案第39号、令和3年度宮代町一般会計歳入歳出決算の認定が上程され、詳細な内容が説明された。多くの議員が質問を行い、特に子育て世帯への支援や福祉サービスの拡充に関して意見を交わした。
議会運営委員会の田島正徳委員長は、 "新型コロナウイルスによる影響はまだ残っている。今後も支援が求められる" と述べた。議論の中では、歳入の確保に向けた新たな施策や、特に若年層への支援についても言及された。
監査結果の報告も行われ、監査委員の新祖章氏は、「審査に付された決算書及び附属書類は、ともに法令に準拠して作成されており、正確であることが認められた」と述べた。適正な予算執行が確認されたことに、議員たちからは安堵の声が上がった。
今後の課題として、コロナ禍や景気低迷の影響を受けている農業や商業の振興策が話題になり、次回の議会でも引き続き議論される見込み。 新井町長は最後に、 "町民の声を常に反映させ、行政運営に努める" と誓った。