令和5年3月に開催された宮代町議会定例会において、今後の町の施策や課題が数多く議論され、特に重要なテーマに焦点が当てられた。
初めに、泉伸一郎議員からの一般質問では、環境に配慮した行動を促す「グリーンライフ・ポイント制度」の導入が提案された。これは、国のカーボンニュートラル宣言を受け、温室効果ガスの削減を目指す施策であり、環境資源課長の伊東高幹氏は、地域のグリーントランスフォーメーションや住民のライフスタイルの転換を進める考えを示した。具体的には、太陽光発電の普及を促進する施策や情報提供が行われており、地域における温暖化対策の取り組みが強調された。
次に、一般質問の中での公民館のネット予約導入の必要性が指摘され、今までの電話予約からの転換が求められた。高齢者の利用が多い公民館のサービス向上についてどう進めていくか、また、利用者のキャンセルの手続きや不当利用への対処も含め、地方自治体が近代化を図るための役割が論じられた。この中で、利用者の声を反映した運営が重要であるとされ、町民の意見を聞く姿勢が求められた。
さらには、最近の不審者情報についても触れられ、中学校の一校化が見込まれる中で、児童生徒の安全確保の観点からも慎重に判断が下されるべきであるとされ、地域住民のお声を大事にしつつ、より良い教育環境の提供が議論された。
また、今後移転予定の畑や公民館の赤ちゃん休憩所、加えて雑草除去の問題についても言及され、行政は住民満足度の向上を目指しているとの答弁があった。特に困難な雑草の問題については、適切な手法で除去が行われ、改善策も実施されると確認された。
最後に、議案第9号の補正予算が提案され、光熱費高騰や予防接種の実施状況が織り込まれた予算が可決された。議会においては、透明性と説明責任を持って、町民の不安を解消しつつ施策を進めていく趣旨が確認された。