令和3年第5回宮代町議会定例会にて、様々な重要事項が議論された。特に注目を集めたのは、新型コロナウイルス感染症対策や水害対策、学校の設置基準などのテーマである。複数の議員が新型コロナウイルス感染症に関するワクチン接種に言及した。特に丸藤栄一議員は、3回目のワクチン接種準備の進捗状況について質問し、「コロナウイルスの第6波を考慮した対策が必要」と強調した。
健康介護課の井上正己課長は、宮代町での3回目接種の対象者について、2万7,000名弱が見込まれ、接種の時期は原則8か月経過後となると説明した。「ワクチン接種の需要に応じたスケジュールを組織的に立てたい」とした。これに対し、丸藤議員は「接種の予約方法等の工夫が必要」と続け、その点においても町民に寄り添う姿勢を求めていた。
水害対策でも多くの議員から意見が述べられた。特に、丸山妙子議員は「水害に対して、避難行動要支援者の名簿作成を強化すべき」と提言した。教育長の中村敏明氏は「コロナ禍で避難所運営が変わる中、地域に密着した支援体制をもっと強化していく必要がある」と答え、共助の重要性を訴えた。
また、教育推進課の大場崇明課長は、「小中学校の適正配置については、今後の人口推移を考慮し、慎重に進めていく」と述べた。特に、少子化が進んでいることを受けて、学校の統廃合問題についても議論が必要である。
パートナーシップ制度に関する新井康之町長の見解は、性別等にかかわらず、互いに協力し合うことを促進し、「町民の皆様にも理解してもらいたい」と訴えた。町としては、「より良い地域づくりのため、幅広い意見を交わしながら進める」と強調した。
最後に、空き家対策や公園の遊具についても言及があった。宮代町では公園に設置された遊具の老朽化問題が指摘され、町は「安全に快適な利用ができる環境を整えていく」と約束した。議員たちの発言から、いかにして宮代町を住みやすい場所にしていくかが重要なテーマであることを再確認する機会となった。