令和2年3月5日に開催された宮代町議会の定例会で、町民の福祉向上に向けた様々な議題が取り上げられた。中でも、公共交通の充実や和戸駅西口の開設、医療施設の誘致に関する議論が特に注目された。
最近、町民が切実に求める声が高まっているのが交通の便の向上だ。大型バスが走るものの、利用者が少ないという現実も影響している。泉伸一郎議員が質問した内容によれば、現在のバスルートやバス停の配置について、町民からの利便性に関する意見があった。特に大型バスの利用が少ない理由として、目的地に到達するまでの時間がかかりすぎることが挙げられた。
町は、これに応える形でデマンドバスやデマンドタクシーの導入を検討中である。現行の運行ルートの見直しや、新たな提案として地域助け合い交通の導入を考えているようだ。循環バスだけでは不足する地域の移動手段としてのアプローチが求められている。
また、和戸駅西口の開設についても重要なテーマである。西口の開設に向けた取り組みを進める中、町長はその重要性を認識していると述べた。一方で、鉄道会社との間でのコスト面の懸念や千万単位の資金が必要になることも指摘されている。
さらに、備前堀川の護岸整備についても話題に上った。現在進行中の工事は左岸側のみであり、右岸側の整備についても早急な対応が必要である。町としては、常に最優先される課題として進捗を見守っている。
医療施設の誘致の要望についても多くの町民から寄せられている。現地での医療法人による整備計画が関与しているものの、医療関係の整備には様々な制約が存在する。特に保健医療計画において、病院の機能分化が求められ、地域の医療施設の充実が急務であると強調された。
町民まつり等のイベントについても議論され、町の中心における様々な催しへの支援が強調された。地域を活性化させるためには、町民の参加が何より重要であり、町がさらに前向きにバックアップをする姿勢を示していくことが必要とされた。最終的に、町としての未来を見据えた戦略的な取り組みが求められている。