令和2年9月28日、宮代町議会では第4回定例会が開催され、様々な議案について審議が行われた。
主要な議案には、令和元年度の各種決算の認定が含まれており、特に一般会計に関しては、歳入が107億7,712万円、歳出が102億2,754万円となり、実質収支は4億7,476万円の黒字と報告された。
反対討論を行った「丸藤栄一議員」は、貧困と格差の拡大を指摘し、所得200万円以下の納税者が約7割に達する状況を懸念した。前年より増加した納税義務者数が、必ずしも町民の生活水準向上を示すものではないと指摘し、地域経済に若干の打撃を与える消費税増税の影響も同様に心配した。
賛成討論に立った「角野由紀子議員」は、歳入増加を基にした安定した財政運営の結果を強調し、特に税収の増加は職員の徴収努力によるものであると指摘し、今後も適切な徴収を続けるよう呼びかけた。
また、令和元年度国民健康保険特別会計の審査では、反対として「山下秋夫議員」が、保険税の重さが町民生活に影響を及ぼしていることを訴えた。416世帯が保険税を払えない、または後期高齢者医療制度の複雑さを批判した。
賛成討論では「西村茂久議員」が、この特別会計の適切な執行について紹介し、特に介護予防や日常生活支援が行われたことを評価した。これにより、保険制度の持続可能性が確保できているとした。
公共下水道事業についても議論が行われた。反対意見を述べた「山下議員」は、自治体の一般会計の補填が必要になる可能性があるとして懸念を表明した。一方で賛成側は、地域における公衆衛生の維持向上に寄与するとの主張を展開した。
また、経費削減策や効率的な行政運営を目指す新年度の予算編成についても意見が交わされた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響が多方面に広がる中、町の行財政運営と町民生活の両立が求められる状況にあるとの認識が示された。
このように、多岐にわたる議案の審議を経て、議会は執行部が提案した予算の組み換えや改正について賛成を集め、町の今後の運営に向けた方向性を確認した。