令和3年度宮代町議会定例会は、今月22日に開催され、各議案が審議された。
特に焦点となったのは、令和3年度の予算案及び、ワクチン接種に伴うありがとう商品券の進呈についてであった。町長の新井康之氏は、ワクチン接種率を上げるために、接種者に対して商品券を提供する施策を提案した。この動きは感染症対策としての期待が寄せられているが、一方で、町民からは高額な経費が必要とされることからの疑念も出ている。
日本共産党議員団の山下秋夫議員は、予算案に対する反対討論を行い、「コロナ渦で収入が減っている中で、国保税は高く、国民健康保険税も値上げが続いている」と指摘。ワクチン接種者への商品券進呈が不公平感を生んでいると伝えた。
また、議員間での討論の中では、ありがとう商品券の配布が、「誓った」「約束した」といった形ではなく、恩恵が町民全体に渡らなければならないという見解が示された。特に、高齢者が多い町民にとって、ワクチン接種を受けることに大きな不安を抱く声も上がった。
さらに、接種できない人への対応についても意見が交わされ、必要な情報提供や支援体制の充実を求める声があがった。