令和元年9月25日に開かれた宮代町議会定例会で、重要な議題が多数審議される中、特に財政に関する決算認定が焦点となった。
まず、議案第50号の平成30年度宮代町一般会計歳入歳出決算が認定され、歳入決算額は103億4,452万円で、歳出決算額は97億5,666万円という結果であった。この中で、歳入歳出差引額は5億8,785万円とされ、反対討論として丸藤栄一議員は、町民の約7割が所得200万円以下という現実を指摘し、消費税増税と格差拡大を懸念するとともに、税金の使い道に対する意見を述べた。他方、賛成討論では角野由紀子議員が、収納率が97.8%に達した点を評価し、今後の財政運営を支持する意見を表明した。
次に、国民健康保険特別会計決算についての議案第51号も賛成多数で認定され、ここでも山下秋夫議員は反対に立ち、国保税が高く、医療保険の負担が増している現状を説明し、低所得者の実態を若干明らかにした。
また、介護保険に関する議案第52号も賛成多数で認定され、全国的な高齢者医療の制度改正と連携して、その運用に対する懸念点が議論された。
その他、町税条例の改正に関する議案や公共下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計等の決算についても次々と認定され、議会では市民生活への影響を懸念する意見が多く上がった。特に、町の負担軽減については、地域の実情に即した対応の必要性が強く求められていた。
最後に、副町長の選任に関する議案第80号も審議が進み、新たに渋谷龍弘氏が選任される方向で日程が進められることになった。